性別の判別と産み分け法
性別は受精卵をつくる精子の染色体によって決定されます。男の子ならY染色体で女の子ならX染色体で決まります。精子に含まれる染色体が女性の卵子のX染色体と受精して、それぞれが決定するのです。
産み分けとは、つまるところ、男の子が欲しい場合はY染色体の精子と卵子を受精させ、女の子が欲しい場合はX染色体の精子と卵子を受精させればよいというわけです。
X染色体は酸性に強いため2〜3日の寿命があります。一方、Y染色体はアルカリ性に強いため寿命が24時間と短めになっています。X・Yのどちらかの精子が生き残りやすい環境を作り出すことで、産み分けができるようになります。
精子の生き残りやすい環境づくり、という産み分けの技術は格段に進歩していて、排卵のタイミング、膣内の酸性・アルカリ性の調整、内服薬による体内のアルカリ化などを組み合わせて、産み分けたい性別の精子に有利な環境を作ることで確率を高くすることが可能となっています。
また、一般の家庭でもできる確立をあげる方法としては、排卵日を正確に把握しておき、タイミングを計っておくことです。
女性の膣内は、基本的に酸性です。しかし、排卵日の直前には酸性が弱くなる傾向があります。そのタイミングならX染色体が2〜3日生き延びる可能性が高くなり、女の子が生まれる可能性が高くなると言われています。
他にも、膣内の酸性度をゼリーでコントロールする方法というのもあり、排卵日の当日に産み分けたいゼリーを膣内に入れることで確立が高まります。
正確な排卵日を知るためには、3ヶ月以上毎朝基礎体温をしっかりとつけておくことが必要です。
毎日記録していると、急に体温が下がり、その後急に上昇する日があります。その日が排卵日です。
中には根拠のない産み分け法というのもありますので、信じ込まないように注意してください。
たとえば、ご主人がコーヒーをよく飲んでいると男の子ができる、といううわさがあります。しかし、うちではダンナがコーヒー大好き人間にもかかわらず、2人の子どもは女の子です。他にも、奥さんが妊娠するまでお肉をよく食べると女の子ができる、という眉つばな情報もたくさんあります。根拠はありません。
産み分けによる社会問題も知っておく
男の子、女の子、思うように産み分けられたら言いと思いますよね。「絶対に女の子(男の子)が欲しい!」と切望している家庭は意外と多いものです。その気持ちもよくわかります。
男女の産み分け法というのは、昔からいろんなことが言われてきましたが、100%確実な方法というのはありません。
しかし、何も対策をしないときに比べて、比較的高い確率で産み分けができるようです。技術的には可能だからといっても、その適用をむやみに拡大していってはいけないと言う意見も多くあります。
学者の中には「男女産み分けは人口のバランスを崩す恐れがある」と指摘する人もいます。実際その通りかもしれません。人間を含め、生物は自然の摂理の中でバランスをとっているものですから。
お隣の国、韓国では、1987年から男女産み分けのための性別判定は、法律で禁止されるようになりました。これは、男女の出生比率に大きな差がでてきたからです。また、ノルウェーでは、「生まれてくる子どもの性の選択を目的として受精卵の検査をおこなうことは禁じる」と規定されています。
夫婦の思い通りに産み分けることができるようになるとすれば、社会全体の男女比に大きな影響を与えてしまうことは確実です。
産み分け法を実践したからといっても確実にそのとおりになるとは限りませんが、「女の子が続いたのでこれが最後のチャンスだから、ぜひ男の子を」、「上2人は男だから、今度こそ女の子を」という気持ちもよくわかります。それは昔からある自然な感情ですからね。
これだ100%産み分けができる方法ができてしまったとしたら、人間の行き過ぎた行為だと思いますが、今のところ100%確実ではありませんから、「もし可能なら男の子(女の子)が欲しいな」という程度にとどめて実践していけばいいのだと思います。
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